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パイオニアの事業譲渡について

パイオニアといえば、カーナビや音響機器を手掛けるメーカーですが、経営不振により2018年に香港のファンド会社に買収され、完全子会社化するとともに東証一部の上場を廃止しました。

現在でも「カーエレクトロニクス事業」が主力であり、今回シマノに譲渡した「サイクルスポーツ事業」は業務用音響や医療関連機器、有機ELデバイスなどと並ぶ「その他事業」の一部となります。

 

一方でシマノは自転車部品と釣り具用品を主に扱う世界的メーカーで、現在も東証一部に上場しています。売り上げ規模でグループ全体のおおよそ自転車が8割、釣り具が2割を占めます。

 

パイオニアは「サイクルスポーツ事業」をシマノに譲渡した理由としては、

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「当社製品やサービスを利用されている多くのお客様が、シマノ製自転車コンポーネンツを使われていること、シマノ サイクルスポーツ用コンポーネンツはアスリートから高い評価、支持を得ていることなどから、同社へ本事業を譲渡することが、当社の思いである、より多くのサイクルアスリートへの貢献を実現できるものと考えている。シマノは当社の強みである電子技術やIT技術を取り込み、製品、サービスの機能拡充を図っていく予定です。

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とコメントしています。

 

パイオニアは2020年3月末をもってペダリングモニターやサイクルコンピューターの製品の販売を終了します。

現行製品のユーザーに対しては、補修部品はパイオニアが保有しており在庫がある限り対応するとのことです。

 

ただ、この発表をうけて積極的にパイオニアの製品を買おうと思う方は少ないと思うので、投げ売りを期待されている方も多いと思います。おそらくですが、今回の発表に向けて在庫調整をしてきたはずですので、大幅な値下げでの大量販売はあまり期待できないかもしれません。

 

シマノはパイオニアが保有する商品在庫や補修部品を買い受けないのだとすれば、現行商品をシマノ名義で継続販売されることもなさそうです。

シマノが苦手とするエレクトロニクス関連技術のノウハウを手に入れることで、Di2やSTEPS(E-BIKE)の改良・開発に生かされるのだと思います。もちろんペダリングモニターの独自機能は次世代のシマノパワーセンサーに組み込まれることでしょう。

 

シマノ全体の約8割を占める自転車部品販売の売り上げのうち、約97%が海外で、国内の売り上げはわずか3%ちょいです。欧州と北米の市場が割合としてはかなり多いため、日本ではあまり流行っていないE-BIKEに今後は注力していくんでしょうか。